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京都市右京区にある仁和寺で実施されていたのは「撮るためのライトアップ 」。
紅葉見頃の日曜日の夜にも関わらず、この日の参拝客は数えるほどで本当にやってるのか不安に思うほど静かでしたが、ちゃんとやっていました。
門をくぐる前に住職さんよりこのような説明がありました。
・歴史的建造物は自然災害や経年により、文化財の劣化や破損は避けらない
・万一、焼失や倒壊したときに修理や復元するための資料となる写真を、一枚でも多く探せる状態にしておきたい。
・一般の人が撮影する空気感を含めて撮影していただき、それをSNSにアップして頂きたい。
・夜間撮影に必要なライティングもきっちりとセッティングしてあるのでスマホでも綺麗に撮れます(実際には一眼レフに勝るものはありませんが)
・ただし、決められた場所から撮影する、などのルールを設定。
拝観料が2000円と、通常の夜間拝観ライトアップ拝観料の相場と比べて2~3倍ほどしますが、
静かで優雅な時間を味わえ、撮影にも集中できる、夢のような時間を過ごせました。
しかもこの日は、モデルさんが特別出演。何の予告もなく完全なるサプライズでした。
風景を撮るためにSEL1635GMをセットしていたのですが35mmでは距離が足りず、たまたま持っていたTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)
に切り替えて撮影。
55mmでも足りません。。モデルさんとは距離が確保されていたので、レンズの力でもっと寄りたい。と思うも虚しく、明るい望遠レンズが欲しくなったのでありました。
気を取り直して、SEL1635GMに戻して風景撮影。
1枚目の写真同様、超広角16mmを生かして撮影。この時、周囲に撮影している人は居ません。
今はまだ認知度が低いのかもしれませんが、「撮るためのライトアップ」 の認知度が高まれば、今後、観光客が押し寄せてくることも考えられます。
でも単に「マナーが悪いから撮影禁止」とするような他の撮影スポットとは違い、他の観光地に先駆けて、「トラブルを引き起こさない為のルール作り」に取り組もうとしている仁和寺の取り組みには大いに称賛。オーバーツーリズム問題をどのように対処していくのか、今後の動向にも注目です。