作成日:2019年11月23日

焦点距離:16mm 絞り値:f/4.0 シャッタースピード:1/8秒 露出補正:±0 ISO感度:1000 フラッシュなし 三脚使用なし
京都市左京区。書院から柱ごしに眺める、額縁庭園が素晴らしく、これまでに何度も訪れていますが、SEL1635GM
を購入してからは初訪問。
しかし行ってみるや、かつては穴場として思っていた場所も、今やSNSなどの拡散効果も手伝って、昔のように、工夫して探さなくても誰でも見つけやすい場所になってしまっていまいました。
のんびりとした時間、、、とはとても言い難く、しかもバスツアーなのか団体客が到着。騒々しい時間を過ごしていると、住職さんが参拝客向けにお話される機会に立ち会えました。
・お寺は撮影スポットではない、まずは仏様と向き合ってしっかり拝観したあとでの撮影しても良いですよ。
・なので、「もみじは見頃ですか?」という問い合わせにはお答えできません。
・本堂のある庭園(スリッパで入るところ)では仏様と向き合う場所なので、撮影しないでくださいね。
・縁側の先に仏様がいるので、足を向けないでくださいね。
・他のお寺に行かれる時も、そのお寺にそった方法で、参拝を楽しんでもらいたい。
こういったお話を、分かりやすい例え話を交えながら、耳に入りやすい口調でお話されていました。

焦点距離:16mm 絞り値:f/4.0 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:±0 ISO感度:1600 フラッシュなし 三脚使用なし
でも、ご覧の通り、大混雑です。ツアーコンダクターは、室内にも関わらず、やや控え目に声を張り上げ、次の出発時間だの説明を始めるし、団体客は到着するなりトイレどこ?と探し出すし。
いやいや、限られた時間で流れ作業的に訪れる場所でもなければ、バスツアー中の休憩の場でもないんだから。
“仏様と向き合ってしっかり拝観”できる状態でもなく、もちろん撮影できる状態でもなく。
中には「騒々しいお寺にがっかり。もう来ない」と気分を害して帰る参拝客も。
静かな時間を愉しみたいはずのお寺なのに、お寺側がバスツアーのような団体客を受け入れてる点には疑問を抱きました。
京都が抱えているオーバーツーリズム問題。どう向き合っていくのが良いのか、考えさせられる一幕でした。
▼このレビュー/作例で使用したカメラ
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